任せられないと考えているのか、頼みづらいのか、よく一人で仕事を抱え込んでしまう人がいます。それが部下だった場合は仕事の再配分などで対処もできますが、上司がそれをやっているときは部下はどうしたらいいでしょうか。意外にも、諸葛孔明はそんな上司だったようです。

弟が他国の要職にあったため、あらぬ疑いをかけられたのが、諸葛孔明の兄で呉に仕えた諸葛瑾です。外交で蜀へ出向いたとき、「帰ってこないだろう」と言われながらも、主君・孫権からは絶大の信頼をされ、諸葛瑾もその信頼に応えて理想の君臣関係を築いています。

激務をテキパキこなしながら来客と談笑をし、更に自分の時間も大切にする。なかなか難しいことですが、判断力と集中力を高めて仕事に取り組めば、少しは効率も上がっていきます。蜀の費禕は事務能力に優れたスーパーマンでしたが、根底にあったのは、やはり卓越した判断力でした。

才能を発揮すべきときと、隠すべきときがあります。周りから評価を受けているときは存分に力を発揮すべきですが、先輩などに妬まれている場合は爪を隠して機を待つことも考えなければいけません。この使い分けを見事にこなしたのが、司馬懿とその息子達でした。