せっかく召抱えた参謀の意見を聴かずに、天下取りのチャンスを逃した人物がいます。逆に、参謀の意見を上手く取り入れて大きく勢力を伸ばした人物もいます。部下や後輩にも優れた人物はいますから、その助言をどこまで聴けるかも上司が持つべきスキルといえるでしょう。

重要な仕事を与えられたときは、普段以上に上司や先輩・同僚などの指示や助言に耳を傾け、自分の意見に固執しない柔軟な考えをできることが重要です。特に自分に知識や才能があると過信して、命令違反をするなどは重大な過失への第一歩になりますよ。

評判が高く、プライドも高いと、失敗したときに今まで築いたものが崩れるのを恐れて素直に反省できない人がいます。子どもの頃から天才と言われ、成人して実績も挙げた諸葛瑾の長男・諸葛恪は、反省できずに意固地になり、世の反感を買って更に失敗してしまいました。

任された仕事の遂行が困難になったときや、ミスをしてしまったときは、決して嘘やつじつま合わせのごまかしで乗り切ろうとはしないように!孔明と並んで蜀の将来を託された李厳は、任務に行き詰ってウソをつき、官職を剥がれて追放されてしまいます。